18)戦場のピアニスト
戦場のピアニスト (2002年 仏・独・波・英合作)
17)あなたへ
あなたへ (2012年 日本)
映画鑑賞備忘録2作続けての日本映画。
朋友、降旗康男監督とのゴールデンコンビは本作で何本目なのだろう? 健さんは晩年はほとんど降旗監督としか仕事をしていなかったようだが、何か特別な理由でもあるのだろうか…?
富山刑務所の刑務官である健さんが、先立たれた妻(田中裕子)の「故郷の海に散骨して欲しい」という遺言に従って、妻の生まれ故郷である長崎県平戸の漁港目指し、自らキャンピング仕様に改造したエルグランドで旅に出るという内容。
旅の途中で出会う人達との心温まる交流や日本の美しい原風景など、いかにも日本映画らしい旅と人情が満載のほんわかした気分になれるロードムービーに仕上がっている。
何と言っても、これは高倉健ありきの健さん映画である。
80歳を過ぎてもなおそこに佇んでいるだけで、この存在感はさすがという他ない。
降旗監督のちょっと乾いたような空気感を醸し出す映像美も相変わらず素晴らしい。
先日たまたま仕事で富山県に行ったばかりだったので、そうそう富山ってこんな空気感だった! と思わず膝を叩いてしまったほどだ。
ただ、良くも悪くも"健さん映画"の域を脱してなく、物語としてはちょっと分かりにくいのが気になった。
妻は遺言で結局何を言いたかったのか?
もちろん健さんは終盤で自分なりの答えを出す。ただし見てる方には、妻の遺言に込められた想いや二人の間の心情が今ひとつ伝わってこない。
それは、観客それぞれが感じたことが答えなのだと問い掛けられているようでもある。
でも、どうしても健さんのロードムービーと言えば、真っ先に思い出す傑作「幸福の黄色いハンカチ」と比べてしまう自分がいる。
とは言え、俳優:高倉健への惜別としての時間が共有できる良作であるのは確かだ。
そこでは実にゆったりとした時が流れていて、しばし日常を忘れて癒される時間となった。
16)ゼロの焦点
ゼロの焦点 (2009年 日本)
さらに、広末涼子を始めとする主要メンバーの三女優はどなたもそれなりにいい演技をしていたと思う。
15)マイ・ルーム
マイ・ルーム (1996年 米)
ダイアン・キートン、メリル・ストリープ、レオナルド・ディカプリオ、そしてロバート・デニーロという錚々たるメンバーが競演している話題作。
数々の映画賞に常連の何とも贅沢な俳優陣だが、ストーリー自体はアメリカ映画に結構ありがちな内容で、テンポも実に淡々としており、正直地味な印象。
確執があり長年音信不通だった姉妹が、姉の白血病をきっかけに再会して「家族」を取り戻していく過程が描かれる。
こう書くとお涙ちょうだいの感動大作なのかと思うかもしれないが、意外と泣ける場面は少ない。
親の介護問題や息子の非行、そして白血病がテーマになっているので、雰囲気としては全編に渡り重め。但しそのような要素も時にコミカルに、時にハートフルに、いい意味で非常に丁寧に演出されている。演技派俳優たちのさりげないセリフのキャッチボールもさすがだ。
特に姉役を演じるダイアン・キートンの笑顔が素晴らしい。
父親や叔母の面倒をみるためにずっと独身を貫いてきた挙句に白血病を患い、さらには家族の誰にも骨髄移植の適合者がいない事実が分かってからも、「でも私は愛してる人がそばにいるから幸せよ」とのたまう。
ともすれば、なぜそのような崇高な境地に至れるのか? と訝しい見方もできるのだが、キートンのキュートで優しい笑顔が、そんな観客の斜め目線はただの邪推だと気付かせてくれる。
妹:ストリープは姉に負い目がある設定上、終始顔色が悪くあまり笑わないのだが、姉:キートンは家族旅行で出掛けたディズニーランドで吐血してもなお、本当に幸せそうだ。
この対照的な姉妹を演じる二人の演技バトルも本作の見どころのひとつと言えよう。
私的評価:★★☆☆☆
14)トラ・トラ・トラ!
トラ・トラ・トラ! (1970年 米・日)
今年は戦後70年という節目の年。別に狙っていた訳では全然なく、たまたま鑑賞したのだけれど、考えさせられるところ多々ありで、しばし日本の歴史に想いを馳せる時間となった。
私的評価:★★★☆☆
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13)ザ・エージェント
ザ・エージェント (1996年 米)
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