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映画鑑賞備忘録

突然ですが、最近は映画館に行ける余裕もあまりなく... 主にTVで観た旧作映画の感想など思うがままに書き綴っています...。

39)ミッション・トゥ・マーズ

cinema

ミッション・トゥ・マーズ (2000年 米)

 

近未来の火星探査を描いたSF・ファンタジー作品。ゲイリー・シニーズ主演。ブライアン・デ・パルマ監督作品。

 

数ある火星をテーマにした映画作品の中でも、監督や出演者の知名度が高く、鑑賞前はかなり期待大だった本作ではあるが、ちょっと肩透かしを食らってしまった、というのがまず正直な感想になる。

とにかく様々なSF、宇宙モノ要素の「ごった煮」感が否めない。
惑星探査チームのエースであった、ゲイリー・シニーズが、(妻の不慮の死により)一人火星探査ミッションに行くことができなくなってしまうのは、『アポロ13』と似たような役どころだし。(アポロ13号でのクルー交代は実話であるが...)
トラブルに見舞われ火星でたった一人でサバイバルを強いられてしまうのは、マット・デイモンの『オデッセイ』。
宇宙空間において、事故った宇宙船を放棄して別の宇宙船に乗り移るくだりは、『ゼロ・グラビティ』を彷彿とさせる。
そして何より、クライマックシーンの火星のアレの内部は、あの『2001年 宇宙の旅』をイメージせずにはいられない。

もちろん『オデッセイ』や『ゼロ・グラビティ』は、本作の後発になるので、決して真似したワケではない(むしろ参考にされた方か)のだが… どうもこれらの作品を先に観ていたせいもあり、何とも言えない"既視感"が漂う。

 

無重力状態の表現や宇宙空間での危機的状況の演出などは、この時代の映画とすればよくできていて素晴らしいものがある。ただ、終盤に向けてファンタジー色が出てくると途端に映像が古臭くなるのが残念だ。例えると、『フラッシュ・ゴードン』や初期の『スター・トレック』あたりに共通した趣と言ったらいいだろうか。
最後にファンタジー色が強くなるのはまあいいとしても、唐突感があまりに強く、もう少しうまくまとめられたらよかったのに、とも思う。
火星へと航行する宇宙船の中でなぜかヴァン・ヘイレンの音楽に合わせてダンスをするシーンに至っては、何かの伏線かとも思われたが、最後まで特に何もなく・・・。

前述の通り、本作のクライマックスは『2001年 宇宙の旅』へのオマージュになっている(?)ものの、あちらほど難解な、観客に解釈を委ねるものではなく、ちゃんと説明してくれるあたりはデ・パルマは優しい。

 

それと本筋とは関係ないが、この映画には日本にゆかりのある小道具がいろいろ出てきて別の意味で楽しめる要素がある。
冒頭ゲイリー・シニーズがパーティーに現れる時に乗って来た車が、かつてのいすゞの名車「ビークロス」のカスタム車だったり、火星で活躍しているローバー(探査車)が、なんと川崎重工製だったり!(白いローバーの横にしっかりとKawasakiのロゴ)
さらには、火星で使っていたコンピューターのモニターにもSONYのロゴがあったりするので、そういう目線で見てみるのも面白いかもしれない。

 

私的評価:★★☆☆☆

  

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