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映画鑑賞備忘録

突然ですが、最近は映画館に行ける余裕もあまりなく... 主にTVで観た旧作映画の感想など思うがままに書き綴っています...。

26)風立ちぬ

風立ちぬ (2013年 日本)

 
宮崎駿監督によるスタジオジブリ作品。
ご本人曰く、生涯最後の長編監督作品なのだそうだ。まあ以前の作品でも同じようなことを言っていた記憶があるので、これに関してはあまり信用しない方がいいかもしれない。
 
零式艦上戦闘機の設計者として知られる堀越二郎の伝記と堀辰雄著作風立ちぬ』を融合したファンタジーというぐらいの前提知識しか持たずに今回鑑賞した。
のっけから宮崎監督お得意の大空への憧れが画面いっぱいに広がり、飛行機や風景、人物らが風を受ける描写が実に心地よい。この辺りの描き込みの細やかさは、さすがの出来栄えである。
 
宮崎監督にとっては初めてと思われる、実在の人物がモデルの主人公だけあって、他の宮崎作品とは一線を画す展開。
ストーリーのベースに歴史的背景があるだけに、いつもの「子供と楽しく鑑賞できるアニメ」とは言い難い作品に仕上がっている。
 
主人公の二郎がゼロ戦設計に至る経緯をメインに物語は展開されるが、そこに妻・菜穂子との恋を絡めていく、いつになく大人な内容。
ただ、やはり”慣れてない”せいか、その恋愛描写がややぎこちなく、なぜそこまでお互いに惹かれあったのか?といった心情の動きが省略されている感じがして、最後まで違和感が拭えなかった。素人声優による抑揚のない平凡な演技もそんな感想に影響しているかもしれない。
 
宮崎作品の中では、私の好きな『紅の豚』に何となく雰囲気は近い気がする。
少なくとも近年の『崖の上のポニョ』や『ハウルの動く城』よりは楽しめた。
ただし、観ている間はそれなりに楽しめたものの、あまり心に残るものがない映画だった。
現に鑑賞してから一週間程度経過するが、もう既に結末が思い出せない。
 
私的評価:★★☆☆☆

 

風立ちぬ [DVD]

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