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映画鑑賞備忘録

突然ですが、最近は映画館に行ける余裕もあまりなく... 主にTVで観た旧作映画の感想など思うがままに書き綴っています...。

42)シャッター アイランド

シャッター アイランド (2010年 米)

巨匠マーティン・スコセッシ監督、レオナルド・ディカプリオ主演のミステリー映画。


この二人のタッグは一体この作品で何作目なんだろうか..?と迷うくらいによく二人で組んで映画を作っている印象がある。
アビエイター』『ディパーテッド』はよく覚えているけど、どちらもかなり重苦しい内容だったよなあ..。
ただスコセッシの映画は、どの作品においても、重苦しい雰囲気の中にも描くものは常に「人間」であり、心に刺さる作品が多い。時として目を覆いたくなるようなリアルな暴力描写もままあるが、個人的には好きな監督だ。


本作も重苦しいテーマに変わりはないが、先の2作品とやや趣が違うのは、序盤からいくつかの謎が提示され、それが終盤に向かってどう回収されていくのか?という楽しみのある、いわゆる"どんでん返し"系の映画であると喧伝されていたことか。

 

時代は第二次世界大戦の残滓も色濃く残る1950年代、連邦捜査官のテディ(レオナルド・ディカプリオ)は、ボストン沖にあるシャッターアイランドと呼ばれる孤島の精神異常犯罪者の収容施設を訪れる。

この島で行方不明になった一人の女性患者を捜索するという名目だったのだが... 心に深い傷を持つテディには実は当初は隠していた真の目的があった・・・というのがあらすじになる。

途中頻繁にテディの幻想(妄想?)がフラッシュバック的に挿入され、過去に何があったのか?が、初見ではとても分かりづらい。ここで、今は亡き妻の幻影に惑わされることになるのだが、この描写が、最近観たディカプリオ主演の別作品『インセプション』と頭の中でオーバーラップしてしまって、余計に混乱した。
スコセッシの作品はどれもそうだが、気を緩めて見ていると付いて行けなくなることがあるので、多少の注意が必要かもしれない。

 

この手の映画に見慣れた方なら中盤くらいでオチが何となく分かってしまうのはご愛嬌だが、オチが読めてもラストが気になる展開はさすがの演出力。リアルで重厚な映像と芸達者な俳優陣のおかげでダレることなく最後まで画面に引き付けられる。
オチが途中で読めてしまったので、最後は「完全にスッキリ」という訳にはいかなかったものの、「ああ、なるほど」くらいの納得感はある"読後"だ。

 

それにしても、レオナルド・ディカプリオはいい役者になったなぁと改めて実感した。
最近、『華麗なるギャッツビー』や前述の『インセプション』さらには『ブラッド・ダイヤモンド』あたりを立て続けに観たんだけど、どれもその役柄への"なりきり"振りに圧倒される印象。
ディカプリオを初めてスクリーンで認識したのは確か『ギルバート・グレイプ』だったと記憶するが、この子本物の知的障がい者では?と思わせるくらいにハマっていたのを思い出す。それを考えると、既に10代の頃から別格の役者だったということか。

 

私的評価:★★★★☆