映画鑑賞備忘録

突然ですが、最近は映画館に行ける余裕もあまりなく... 主にTVで観た旧作映画の感想など思うがままに書き綴っています...。

32)007 スカイフォール

007 スカイフォール (2012年 英・米)

007シリーズのいったい何作目なんだろう? 調べるのも面倒なくらい多く作られているので省略。
ただ、ダニエル・クレイグジェームズ・ボンドを演じ始めてからは3作目だそうだ。
実は昨年の年末に4作目(最新作)の『スペクター』を先に観ていたので、私が鑑賞したダニエル・クレイグ版007としては本作は通算2作目になる。

 

007シリーズは、特にロジャー・ムーア時代の作品は夢中になって観ていた記憶があるが、そこからティモシー・ダルトンを経て、ピアース・ブロスナンの頃の作品は確か2作品くらいしか観たことがないはず…。
ピアース・ブロスナンは、スッキリした長身で、ものすごくカッコいいんだけど、アクション俳優としての"キレ"は何だかイマイチな気がして、ブロスナン・ボンドは正直あまり印象に残っていなかった。
翻ってダニエル・クレイグだが、これまでの歴代ボンドとはややイメージは異なるものの、その研ぎ澄まされた肉体や軽やかな身のこなしで、とにかく強そう..に見えて好き。

今回の『スカイフォール』でも、その不死身なまでに強靭な肉体を遺憾なく発揮したアクションシーンは、観客の期待を裏切らない出来栄えである。
「あの鉄道橋の上から撃たれて峡谷に落ちて、さらに川に流されて..何で生きてるんだよ!?」といったツッコミはさて置き、007シリーズでのお決まりアクションは全編に渡り大いに楽しめると断言しよう。中でも、始まった冒頭での"敵"を追ってのアクションシークエンスが実は一番すごくて、一気に引き込まれる。

 

ストーリー的には特段の"ひねり"は見受けられないが、ほどほどにドキドキ・ワクワクが続くスパイ・アクション大作に仕上がっている。

次作『スペクター』で詳らかにされる、クレイグ・ボンドの出自に関するアレが、本作のタイトルにも繋がっていて面白い。
なるほど。もう本作製作時において、次作を作る気満々でいたわけか..。後作から見始めてしまうとこのような気付きもある。

 終盤では、過去のシリーズでもお馴染みのボンド・カー、アストンマーチンDB5も登場して、007マニアも思わず"ニヤリ"の展開に。

007シリーズをあまり知らない層でもそこそこ楽しめると思うが、007ファンにはさらに深く楽しめる要素満載であり、必見の作品と言えよう。

 

私的評価:★★★★☆