映画鑑賞備忘録

突然ですが、最近は映画館に行ける余裕もあまりなく... 主にTVで観た旧作映画の感想など思うがままに書き綴っています...。

31)ナイト&デイ

ナイト&デイ (2010年 米)

 

 トム・クルーズキャメロン・ディアスの二大スター共演のアクション&ロマンチックコメディ。

 

主人公であるCIAの豪腕スパイ、ロイを演じるのはトム・クルーズ。『ミッション:インポッシブル』のイーサン・ハントと若干キャラかぶりしているが、あちらよりも軽薄かつよりスマートな立ち振る舞い。これぞトム・クルーズを置いて他に誰がやるの?と思えるほどのハマリ役。イメージにぴったり。

アクション俳優としてもはや円熟の域に達しているトムのスタントアクトがたっぷり楽しめるのが一番の見どころか。

トム・クルーズと言えば個人的にはバイクアクション。スペイン・セビリアの街中を真っ赤なドゥカティモタードにキャメロンを乗っけて疾走するシーンは、掛け値なしにカッコいい絵図だ。欲しいな、このバイク、と余計なことが頭をよぎる。

 

相手役のキャメロン・ディアスもその愛らしいすっとぼけキャラを全面に出した自然な演技で好印象。キャメロンじゃなきゃただのイヤミに見えてしまうようなオトボケっぷりが笑いを誘い、ロマンチックコメディとしての体を保っている。

 

全編に渡りどこかで見たことのあるような展開と言えなくもないが、適度に質の高いアクションとテンポよくまとめられたストーリーにより、気負いなく楽しめる娯楽作品に仕上がっている。これぞまさしく「ザ・ハリウッド映画」

ただ、ここまでテンポよくバランスのとれたアクション映画はハリウッドでも意外と希少かもしれない。

一見すると大物スターを起用しただけの話題先行型の作品のようだが、実は細部までよく練られて作られている印象を持った。

 

脚本も基本ハッピーエンドで、最後まで気持ちよく鑑賞できた。一方で、見終わった後に何も残らない感じは拭えない。でも、そういう2時間がたまにはあってもいい。

 

私的評価:★★★★☆