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映画鑑賞備忘録

突然ですが、最近は映画館に行ける余裕もあまりなく... 主にTVで観た旧作映画の感想など思うがままに書き綴っています...。

24)ミスト

ミスト (2007年 米)

 
原作:スティーブン・キング、監督:フランク・ダラボンによるホラー、というよりもジャンル的にはモンスターパニック映画になるだろうか。
 
キング+ダラボンといえば、あの『ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』という傑作を生み出している名コンビな訳だが、さらにこの作品には「後味の悪い胸糞映画」だとか「衝撃的過ぎる結末の映画」といった称号が付けられていると聞く。これは否が応でも鑑賞前の期待は高まるというもの。
 
山あいの田舎町を覆いつくした濃霧の中にいる"何か"に恐怖し、町外れのスーパーマーケットという閉塞的な環境の中で常軌を逸していく住民たち。
果たして霧の中には何がいるのか? 残された人々の運命はいかに!? 
 
出演者にメジャーな俳優が見当たらないとか、意外にも始まってすぐにその姿を表すクリチャーのありきたりな造形…等、ジェームズ・キャメロンの処女作『フライングキラー』を思い起こさせる、そこはかとないB級映画感が漂う前半の展開。
 
正直見たことを後悔し始めたのだが、中盤以降で、「神の預言者」を名乗るおばさんを中心に狂信的な人々が結束し始めた頃から様相が一変、目が離せなくなってしまった。
そして終盤にかけて、この作品がただのモンスターパニック映画ではないことに気づかされる。
怖い。しかも本当に怖いのは霧の中の怪物ではない。そこにいる人間自身と言いたいのか。
 
ショーシャンクの空に』とは全く対極的なバッドエンド。
これはかなり好き嫌いが分かれる結末であろう。特に日本人には理解しがたいだろうね、私を含めて。
ラストの解釈はさておき、ホラーやパニック映画が生理的に受け付けない人を除いて、一度は観てみてもいいんじゃないでしょうか、この映画。人間の本質みたいなものをやや斜め方向の角度から考えさせられる。
 
前述の通り、中盤までは何となく既視感のある展開でダルい感じがするものの、そこを我慢してとにかく最後まで観てみることをお薦めします。
 
私的評価:★★★☆☆

 

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