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映画鑑賞備忘録

突然ですが、最近は映画館に行ける余裕もあまりなく... 主にTVで観た旧作映画の感想など思うがままに書き綴っています...。

15)マイ・ルーム

マイ・ルーム (1996年 米)

 

ダイアン・キートンメリル・ストリープレオナルド・ディカプリオ、そしてロバート・デニーロという錚々たるメンバーが競演している話題作。

 

数々の映画賞に常連の何とも贅沢な俳優陣だが、ストーリー自体はアメリカ映画に結構ありがちな内容で、テンポも実に淡々としており、正直地味な印象。

  

確執があり長年音信不通だった姉妹が、姉の白血病をきっかけに再会して「家族」を取り戻していく過程が描かれる。

こう書くとお涙ちょうだいの感動大作なのかと思うかもしれないが、意外と泣ける場面は少ない。

 

親の介護問題や息子の非行、そして白血病がテーマになっているので、雰囲気としては全編に渡り重め。但しそのような要素も時にコミカルに、時にハートフルに、いい意味で非常に丁寧に演出されている。演技派俳優たちのさりげないセリフのキャッチボールもさすがだ。

 

特に姉役を演じるダイアン・キートンの笑顔が素晴らしい。

 

父親や叔母の面倒をみるためにずっと独身を貫いてきた挙句に白血病を患い、さらには家族の誰にも骨髄移植の適合者がいない事実が分かってからも、「でも私は愛してる人がそばにいるから幸せよ」とのたまう。

ともすれば、なぜそのような崇高な境地に至れるのか? と訝しい見方もできるのだが、キートンのキュートで優しい笑顔が、そんな観客の斜め目線はただの邪推だと気付かせてくれる。

 

妹:ストリープは姉に負い目がある設定上、終始顔色が悪くあまり笑わないのだが、姉:キートンは家族旅行で出掛けたディズニーランドで吐血してもなお、本当に幸せそうだ。

この対照的な姉妹を演じる二人の演技バトルも本作の見どころのひとつと言えよう。

 

私的評価:★★☆☆☆ 

 

マイ・ルーム [DVD]

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