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映画鑑賞備忘録

突然ですが、最近は映画館に行ける余裕もあまりなく... 主にTVで観た旧作映画の感想など思うがままに書き綴っています...。

14)トラ・トラ・トラ!

cinema

トラ・トラ・トラ! (1970年 米・日)

 

日米合作による戦争映画。ご存知の方もかなり多いと思われる話題作にして、日本では太平洋戦争映画としては出色の出来と評価の高い作品。
本作は、第二次世界大戦のきっかけとなった日本軍によるハワイ真珠湾の米軍基地奇襲攻撃を史実にかなり忠実にトレースしていると言われている。

 

当初は黒澤明が日本側シークエンスの脚本/監督として起用されていたが、諸事由により降板。代わりに舛田利雄深作欣二がメガフォンを取ったとのいわくつきの映画でもある。

 

ストーリーとしては、当時の日米間の緊張状態から徐々に真珠湾攻撃に向かっていく様子が、両国の軍関係者を軸にアメリカ側、日本側と交互に場面転換しながら描かれていくというもの。
そこは合作らしく、アメリカサイド、日本サイドのどちらにも変に肩入れすることなく、公平に、淡々と、そして時に緊張感たっぷりに進展していく。

 

また、空母赤城からの艦上攻撃機の発艦シーンや編隊飛行シーン、真珠湾での攻撃シーンは古い映画ながら一見の価値あり。CG映像に慣れた目で見ても遜色のない特撮の出来で、とても45年前に製作された映画とは思えないくらいの臨場感で迫ってくる。この辺りの映画にかける予算規模や再現性などはさすがアメリカ資本映画と言う他ない。

 

本作で連合艦隊司令長官山本五十六を演じるのは今は亡き山村聰だが、これほど山本長官役が似合う俳優は他にいないんじゃないか?と思うくらいハマっていたと思う。
最近の日本映画では役所広司山本五十六を演じていたけども、あれはどうだったのだろう? 意外と面白い配役にも思えるが。(そちらは見てないので評価できません)

 

日本海軍によるパールハーバー襲撃に関する見識は人それぞれだと思う。私はこの辺りの近現代史に以前から興味があったので、多少の知識はあると自負していたけど、こうやってリアリティのある映像として見せられると、やっぱりすんなり頭に入ってくるというか、机上の知識だけでは分りづらいところも説得力を持って再確認できたのは大変有意義だと感じた。


今年は戦後70年という節目の年。別に狙っていた訳では全然なく、たまたま鑑賞したのだけれど、考えさせられるところ多々ありで、しばし日本の歴史に想いを馳せる時間となった。

 

私的評価:★★★☆☆