13)ザ・エージェント
ザ・エージェント (1996年 米)
アメリカのスポーツエージェント(代理人)の成り上がりストーリーという前フリだったので、プロスポーツ業界に関心がある身としては期待して鑑賞したのだが、あまりピンとこなかった。
肝心のスポーツエージェントの仕事っぷりやどん底からのサクセスストーリーは平板でほとんど抑揚もなく、深いところまでは掘り下げられてはいない。
よくよく調べてみると、この映画の原題は「Jerry Maguire」だそうだ。つまりトム・クルーズの役名である。なるほど、たまたまトム・クルーズのキャリアがエージェントなだけで、描きたかったのはそこではなかったのね...納得。これは邦題の付け方に問題ありだね。
共演は、この映画に出演後「ブリジット・ジョーンズの日記」「シカゴ」で大ブレークを果たすレニー・ゼルウィガー。トムが想いを寄せる子持ちの未亡人役なのだが、この手の白人女優としては珍しく童顔で実際この時はまだ若いせいか、いかんせん"母親"の雰囲気が画面から伝わってこない。
また親子の関係性という辺りがうまく描き切れておらず、あまり親子に見えなくて最後まで感情移入できずに終わってしまった感じだ。
トムとレニーの恋模様もちょっと中途半端な印象で、う~ん、どうなのよ?これは・・・。非常に評価し辛いところだ。
Amazonあたりではかなり評判がいいようだが、私的にはあんまり面白くなかったな。
やっぱりトム・クルーズには、もっとクールでヒーロー然とした役が似合ってるよ。不器用でフツーな青年役(に見えてしまった)はあまりしっくりこない。
エージェント・トムの相棒役のキューバ・グッディングJr.は、当初は軽薄そうで小うるさい顧客として登場するものの、次第に情に厚く気持ちの大きい男として大成していくフットボール選手を見事に好演していた。本作唯一の拾い物。
私的評価:★★☆☆☆
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