11)マッチスティック・メン
マッチスティック・メン (2003年 米)
マッチ棒男とは英スラングで「詐欺師」の意味だそうだ。
病的な潔癖症を患っている詐欺師の主人公にニコラス・ケイジ。監督は「エイリアン」「ブレードランナー」等でお馴染みのリドリー・スコット。リドリー・スコットと言えば、暗くジメジメした映像を思い出しがちだが、この映画はなかなかどうして、明るく乾いた印象に仕上がっている。見てるうちに監督がリドリー・スコットだと忘れてしまいそうになるくらい他のリドリー作品とはイメージが違う。
詐欺師稼業に勤しんできたロイことニコラス・ケイジが、突然現れた娘に翻弄されながらも段々と父性に目覚めていく…といった、ややコメディタッチのハートフルな展開…かと思いきや、ラストはアッと驚くどんでん返しが用意されている。
このどんでん返しに色々と意見があるようだが、ちょっと映画的ご都合主義が垣間見えて、脚本のデキとしてはツメが甘いかなぁ…。ただそれまでの展開はハラハラドキドキさせる所ありでそれなりに楽しめる。
でも結末を知ってしまうと二度目は見られない、そんな映画。
私的評価:★★☆☆☆