映画鑑賞備忘録

突然ですが、最近は映画館に行ける余裕もあまりなく... 主にTVで観た旧作映画の感想など思うがままに書き綴っています...。

03)プレデターズ

プレデターズ』 (2010年 米)

先日TVの地上波で放映してたので録画して観てみた。

一体このシリーズは何本作られたんだろう…?とふと疑問に感じて調べてみたら、『プレデター』単体としては意外に少なくて本作で3作目だそうだ。

亜流(?)の『エイリアンvsプレデター』シリーズが間に挟まっていて少しややこしくなっていただけか。
で、結局亜流の『AVP2』以外は全部観てるのか…と妙な感心をしつつ鑑賞スタート。

1作目は地球のジャングルにプレデター(異星人)1人が来襲してくる…というストーリーだったが、本作では、プレデター支配権の惑星(?)に、”狩りの獲物”として地球人の強者たちが拉致られて放たれる…といった内容だ。

このあたりの環境逆転の発想は『猿の惑星』シリーズへのオマージュか。さらに、舞台がやはりジャングルというのは、明らかにシュワちゃんが大暴れした1作目を意識しているといえよう。 
但し、地球とは違う惑星に連れてこられたはずだが、(予算の関係か) 地球上のジャングルにしか見えないのが玉にキズ。そのおかげで、異星に隔離されてしまった!もう帰れない! といった緊迫感は薄い。この辺りは『アバター』には遠く及ばない。

拉致されて獲物となった”人類最強軍団”の中に、一瞬「ダウンタウンの松ちゃん!?」と見まごう日本人ヤクザが出てくるのはご愛嬌。ご丁寧に武士道よろしく、日本刀を使ったプレデターとの一騎打ちのシークエンスも用意されている。

このテの映画は個人的に好きな方だが、プレデターの怖さが前作に比べてイマイチ伝わってこず、はらはらドキドキ度はやや控えめな感じ。同シリーズのファンには少々物足りないかもしれない。

おまけに映像が全編を通して暗く、肝心のプレデターvs人間の戦闘シーンの描写も分かりづらい。
観客は既にプレデターの存在を百も承知で鑑賞しているわけで、今さら未知の何かに襲われるような演出を施しても仕方がない気がするのだが・・・。
このあたりも明るいシーンが多かった1作目とは好対照である。

それにしても、ローレンス・フィッシュバーンマトリックスシリーズのモーフィアス役で有名な俳優)はなぜ出てきたのだろう? あのくだりは完全に不要。友情出演させるためだけに取ってつけたようなエピソードに思えた。

どういうシーンか確認したい方はぜひ↓。

 

私的評価:★★☆☆☆

 

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